強迫性障害由来とみられる、一つの妄想があります。ハサミが怖くなる内容のものです。日々、使う道具を手にするとスイッチが入ります。
「ハサミ恐怖」の内容、前回の記事と矛盾するかとは思いますが記します。
・自分の頭髪をザクザクと切り出してしまうのではないか
・大切にしている本や書類を切り刻むのではないか
・自傷行為(身体へ切り込む)をしだすのではないか
――などなどなど。
こうしたときは、敢えてハサミを手放しません。手放してしまうと、「持たなかったから行動に移さなかっただけだ」と思い込む、新たな波に翻弄されるからです。ぐっとしっかりハサミを持ちます。「これだけ切る、これだけ切ったら終わる……」と自分のあたま・こころの中で繰り返しつつ、必要な作業を行います。全て作業を終えるころには、「ほら、しなかっただろ?」と自分にさらに言い聞かせます。
儀式的に自分に言葉かけをすると、安堵感が妄想を飲み込むような感覚が訪れます(必ず、ではないのが厄介な点ですが)。これでひとまずは乗り越え完了。
日々、こうして脳内のけったいな恐怖感と向き合っています。今年も恐れの妄想が湧きあがる日々を送ることになるでしょう。でも、こころの奥底では、恐怖感が薄れつつあります。このまま寛解でもしてくれたら、ちょっといいなあ。そう思いつつ本日の更新とします。