臨機応変に対応できなかったお話。
炊事の途中で、ふっと台所を離れた。戻ってくると、野菜を洗ってくれている義母の姿。まな板は使おうと思っていたのと違うのを出してくれている。
これだけのことなのだが、このときは「予定想定と異なる事態!!」とて、少々パニックに陥りかけた。
野菜を洗ってくれたことにはお礼を言えた。言えたのだ。しかしそのあとは「できます!やります!」を連呼したように思う。
特段暴れたり破壊したりというのを実践しない病とはいえ、語気はかなり強かったように思う。
結果的に美味しいおかずはできた。作れた。
しかし義母には悪いことをした。
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薄い希死念慮や、躁鬱と勘違いするようなテンションの乱高下はあったものの、穏やかに来られていた3か月。
思わぬ波に自ら突っ込んだものだ。いやあ……義母も驚いたと思う。私がメンタル案件というのは知っているとはいえ。
こういう……善意での想定外が生じた時が一番弱い。まあ、発見できたと思うことにする。
こうしたことも克服して、しっかり生き抜くからな! 人生だかんな!